▼小児科医学会も警告する、メディアとの長時間接触! |
・ 小児科医・発達障害の専門医が、テレビ視聴による症例を発表しています。
・ 研究では、視聴時間が長いほど発達が悪く(3歳)、学力が低い(小学生)という
相関関係がわかっています。
・ 日本小児科学会・日本小児科医会は、「2歳まではテレビを見せないで」と親に、
警告しています。
・ これらは、番組の内容には一切関係ありません。
※先日行われた講演会「今、子どもの育ちが危ない メディア漬けと子どもの危機」
でも、メディアとの長時間接触が子どもの発育に与える危険性を警告されていま
した。今回、講演会の要旨をまとめましたので、ご覧ください。
→ 「メディア漬けの子どもの危機」特別レポート!
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▼子どもによっては映像刺激に強い影響を受ける場合がある |
人との愛着関係や言葉を獲得する前に、ビデオやテレビを視聴している子どもさんの
中には、次のような行動が見られるお子さんがいました。(視聴時間は、1時間〜6時間と
子どもによって差がありました。)
表情が乏しい
指さしがでない
視線があいにくい
呼んでも振り向かない
テレビの子どもは喜ぶが、生身の子どもをこわがる
コミュニケーションがとりにくい
かんしゃくが激しすぎる
言葉が遅い
言葉はしゃべるが会話にならない
奇声を発する
かん高い裏声でしゃべる
おもちゃをさわろうとしない
おもちゃを並べる遊びを繰り返す
汽車かミニカーでしか遊ばない
漢字や数字・線・キャラクター・マークを好む
多動すぎる。次から次へと遊びがうつる
段差を見えないかのようにまっすぐ歩く
いつもねっころがって遊ぶ
痛がらない
これらの行動は、生まれつき脳に障害があるお子さんの行動とよく似ていますが、
テレビやビデオを 完全に消すと、数週間から数ヶ月で上記の行動がなくなる
場合があります。
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▼学力は、3歳までの環境次第! |
3歳以下の子どもにテレビを見せるようになったのは、ビデオが普及し、教育テレビで
乳児向け番組の放映が始まったここ十数年ほどのことです。それ以前は乳児には見
せる番組もなく、幼児の長時間視聴も一般的ではありませんでした。
今多くの子どもたちは、乳幼児期に、一日数時間分、人とのかかわり、遊びの体験、
生活体験を奪われています。メディア漬けの子どもたちは、確実に、親の世代よりも、
人とかかわる力、学力、生活能力が低くなることが予測されます。学力低下は、
3歳までに始まっています。
また乳幼児期は、環境に合わせて脳のシステムを形成する時期です。人や物とふれ
あう時間よりも、テレビを見る時間が長い子どもは、映像メディアの特殊な視覚刺激処
理に強い「視覚優位の脳」が形成され、不器用な心と体が形成される可能性は非常に
高いと思われます。
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▼テレビをやめても、子どもは自分で遊びをつくりだす能力があるのです。 |
子どもは本来、自分で遊びをつくりだすことができます。起きている間中、動き回り、
物をさわり、親にかかわってほしがるのが、子どもの自然な姿です。
子どもの自然な遊びをプラザへ見に来てみてくださいね。
テレビを見せずにみんなお家でどうしているのか。それもぜひ、子どもプラザで、他の
ママ・パパたちに聞いてみてくださいね。子どもプラザには、子どもの発達を促す遊び
や生活のヒントがいっぱいです。
コミュニケーションがとりにくいなどで悩んでいる方は、プラザにある「ちょっと子どもが
気になったら」ファイルをごらんください。
またどんなちょっとしたことでも、スタッフに気軽に尋ねてください。
みんなでいっしょに、子どもたちを人のなかで育てましょう!
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▼関連書籍を城南区子どもプラザで貸し出しています。 |
詳しく知りたい方のために ○印の書籍をプラザで貸し出しています。
○ 「人間になれない子どもたち」清川輝基著
「情報化時代の子育て」西村べん作 エイデル出版
○ 「テレビ・ビデオが子どもの心を破壊している」片岡直樹著
○ 「危険テレビが幼児をダメにする」岩佐京子著
「コンピュータが子どもの心を変える」ジェーン・ハーリー著/大修館書店
「滅びゆく思考力」ジェーン・ハーリー著/大修館書店
「子どもの心と脳が危ない!テレビを消そう、ゲームをやめよう!」ほんの木
『危ない危ないテレビ子育て』「げ・ん・き」84号 エイデル出版社
○ 「2歳まではテレビを消してみませんか」(ビデオ)NPO子どもとメディア
○ 「子どもが危ない」(ビデオ)NPO子どもとメディア
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